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鳥取産業保健総合支援センター 所長 川﨑 寛中

木々の緑も深みを増し、街はすっかり夏の装いに変わりました。6月に入ると本格的な夏に近づいた感じで、特に衣替え(ころもがえ)した中学生や高校生を見ると、こちらまで若返った気持ちになり、すがすがしい感じになります。職場では5月からクールビズが始まっていますが、6月からはスーパークールビズになりますので、おしゃれな軽装で、冷房時の室温を28度に保ちながら、平成26年度第1・四半期最後の月に良い実績をあげてください。

今年4月の鳥取県の人口は57万4,530人で、昨年4月に初めて58万人を割り込んで以来、その後も人口は減少しています。一方、総務省がまとめた4月1日時点で、14歳以下の子どもの数は1,633万人で、33年連続で減少しています。さらに1947年から1949年までの3年間に誕生した「団塊の世代」が2015年には全てが前期高齢者に仲間入りして、高齢化社会が一段とスピードアップされます。わが国でみられる高齢化社会は将来に向けて、15歳以上の人口を労働可能な人口とする労働力人口を確実に減少させますので、現在事業場で現役として働いている労働者は改正高年齢者雇用安定法に基づいて、定年の延長や定年後の再雇用などによって、定年後も労働者が高いスキルを発揮する時代に入ります。

定年後の再雇用では個々の労働者の健康状態が一番の問題点と考えられます。現在労働者は年に1回の定期健康診断(健診)や人間ドックを受け、40~75歳未満の被保険者と家族(被扶養者)で生活習慣病の危険性が高い人には特定保健指導(特定健診)が行われています。厚生労働省のワーキンググループの報告によると、特定健診でメタボリックシンドロームと判定され保健指導(積極的支援)を受けた人のうち、男性で約3割、女性で約4割が、翌年度にはメタボを脱していますので、健診や人間ドックを通じて健康は自分で創るもの守るものと心掛けて、生涯現役の健康づくりに励んでください。

今月の楽しみは6月12日から7月13日にかけて、ブラジルで開催されるサッカーの2014FIFAワールドカップです。ザック・ジャパンの日本選手に盛んな声援を送ってください。