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鳥取産業保健推進連絡事務所 代表 川﨑寛中 

気象庁の予報では日本海側は2~3月も寒気が入り込む日が多い見込みになっていますので、2月4日の立春を過ぎても引き続き厳しい余寒対策が必要です。一方では、2月に入ると一日一日と、わずかずつ日が伸びてきたことを実感します。これを先人たちは畳の目ひとつずつ「日脚伸ぶ(ひあしのぶ)」とうまく表現しています。

今月は2月7日(金)から23日(日)まで17日間にわたって、4年ぶりに第22回冬季オリンピックがロシアのソチで開催されます。激烈な日本代表選考で話題を呼んだ男女のフィギュアスケート競技で、世界の一流競技者が氷上で音楽に合った優雅で芸術性の高い姿態をどのように表現するのか楽しみです。さらにノルディックスキーのジャンプで高梨沙羅選手や41歳の葛西紀明選手の活躍に大きな期待を寄せています。2月は年度末を控えて忙殺される月ですが、昼間は業務をきちんと取り運び、夜はリラックスしてテレビでソチの雪と氷のスポーツを楽しんでください。

今年の1月に内閣府が発表した「国民生活に関する世論調査」によると、日常生活での悩みや不安を感じている人の割合が66.1%、悩みや不安を感じていないと答えた人の割合が32.9%となっています。悩みや不安の内容を聞くと、「老後の生活設計」(55.3%)、「自分の健康」(52.4%)、「家族の健康」(43.2%)、「今後の収入や資産の見通し」(40.0%)などの順となっていいます。前回の調査結果と比較して、「自分の健康」についてを挙げた人の割合が上昇していますので(48.3%→52.4%)、働く人は現役時代を含めて、健康は自分で創るもの守るものと心掛けながら、栄養バランスのとれた食事の摂取と体を動かす運動の習慣を続けることが必要です。

直近の鳥取県感染症発生動向調査では、県内全域において感染性胃腸炎やインフルエンザの患者数が増加しており、特にインフルエンザは流行が拡大する恐れがありますので、うがいと手洗いを励行してください。


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鳥取産業保健推進連絡事務所 代表 川﨑 寛中 

新年明けましておめでとうございます。
まず初めにこの一年、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。今年の干支は午(馬)年ですから、駿馬のように元気を出して飛躍の年になるように努力するもよし、一方老馬の智にならって独自の知恵をもって安定した将来を確立する道を探るのもよいと思います。

昨年は日本経済はアベノミクスによるデフレ経済からの脱却策がとられて景気は改善しつつあると言われますが、働く人にとって関心のある雇用の確保や収入増に結びつくアベノミクス効果の恩恵は地方においてはまだ実感できないようです。

産業保健従事者にとって最も重要な労働者の安全と健康の確保に関しては、鳥取労働局及び鳥取・米子・倉吉労働基準監督署が主唱で、当連絡事務所などが協賛となって、昨年12月8日(日)から今年の1月31日(金)までの55日間にわたって、第25回目の「ゼロ災55(ゴーゴー)」無災害運動が、「おこたるな 基本動作と正しい手順 全員参加で55ゼロ災」のスローガンのもとに展開されていますので、引続き産業保健従事者は事業場において、労働災害防止や安全衛生管理活動の推進に努めてください。

気象庁による1月から3月までの3ヵ月予報では、今年は平年と比べて西高東低の冬型の気圧配置が強まるため、全国的に寒く、日本海側では降雪量が多い見込みになっていますので、降積雪期における転倒災害の防止に努めてください。詳細は当連絡事務所及び鳥取労働局のホームページをご覧ください。

降積雪期における転倒災害を防止するためには、普段から食事・栄養や運動の心がけが大事です。食事は良質な蛋白質を含む魚介類や肉類、牛乳などを十分に取り、併せて鳥取県民は野菜の摂取量が1日目標の350gを下回っていますので、野菜料理を食べてください。冬場は運動不足になりやすいので、汗をかく程度のウォーキングや自転車乗り、事業場では率先して掃除などを行って積極的に体を動かし、エレベーターを使わずに階段を上る習慣を身につけて「気持よく働いて、いい仕事をする」をモットーとしてください。