投稿日時:(565ヒット)

鳥取産業保健総合支援センター 所長 川﨑 寛中

 

今年も慌ただしい師走に入りました。12月は歳末助け合い運動でスタートしますが、今年は12月2日公示―14日投開票の衆議院選挙が重なり、例年よりもざわついた年の瀬になりそうです。

鳥取労働局では、死亡災害が多発する年末に集中的な取り組みとするために、今年度から一カ月前倒し、11月7日から年末までの55日間にわたって、第26回目の『「ゼロ災55」無災害運動』を展開中です。わが国における労働災害は、平成22年から3年連続で増加し、平成25年に減少したものの、今年度に入り死亡者・死傷者数ともに、多くの職種で前年と比較して増加傾向を示しています。産業保健従事者は経営トップと連携して、この期間中に職場安全衛生パトロールを実施してください。詳細は当総合支援センター及び鳥取労働局のホームページをご覧ください。

10月30日(木)、31日(金)に、ソリッドスクエアホール(所在地:神奈川県川崎市幸区堀川町580番地ソリッドスクエア地下1階)で、平成26年度(第19回)産業保健調査研究発表会が開催されました。当総合支援センターからは、相談員の黒沢洋一主任研究者が川﨑寛中、岩本桂子、細田武伸各研究者との共同研究のもとに、「鳥取県のメンタルヘルスの取り組み状況~平成19年度調査との比較~」について発表し、その中で今後事業場におけるメンタルヘルス対策は一層重要になることを報告しました。詳しくは当総合支援センターホームページの調査研究報告書をご覧ください。

12月は楽しい忘年会で美味しいお酒を飲む機会も多いですので、節度ある適量の飲酒を心掛けて、ゆったりした気分で副食物を食べながら楽しく飲んでください。「酒は百楽の長」と言われる適量は、日本酒(15度)1合(180ml)、ビール(5度)中ビール1本(500ml)、焼酎(35度)70ml、ワイン(12度)グラス2杯(200ml)、ウイスキー(43度)シングル2杯(60ml)です。最近の研究によると、アルコールに対する感受性には性差があり、女性はより少量もしくは短期間の飲酒によって肝障害が生じ、また、高度の病態に進展しやすいことが明らかにされていますので、女性の適量は男性よりも少な目がよいでしょう。